2005年03月03日
■ チグリスとユーフラテス
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チグリスとユーフラテス。
タイトルの意味はラストでわかります。
第20回日本SF大賞受賞作品。
普段あまりSF小説のたぐいは、読まないのですが、
これはちょっと私の中では別格。
読みやすい文章に、先がまったく想像できない話の展開。
本当に絶妙です。
作家の先生って、どうしてこんなストーリーを思いつくのでしょうか。
まぁそれがプロがプロである所以なんでしょうが・・・。
この小説は、地球を脱出して、惑星ナインに移民した後のお話です。
順調に見えた移民計画ですが、ある時原因不明の人口減少が起こり、
この本の主人公でもある「最後の子供」ルナが誕生してしまいます。
はるか昔、その当時の医療では治療できない不治の病にかかった人は、
遠い未来、医療が発達した時代に最後の望みを託して「コールドスリープ」(簡単に言うと、冷凍保存)につきました。
そして、その「コールドスリープ」についた人々を、孤独に耐え切れなくなったルナは次々と起こしてまわるのです。
「生きること」や「死」について深く考えさせられる作品です。
ラストが少し悲しいですが、あれ以外のラストはないような気がします。
ぜひ一度読んでみてほしい作品です。
投稿者 Naomi : 2005年03月03日 20:25

